葉崎宅には黒と茶トラの猫が2匹おります。
もともと黒一匹だけ飼っていたところに姉が茶トラを拾ってきまして、反対されるのを自分で育てると言い切って飼うのを許してもらった形です。
だから茶トラはうちの猫というより姉の猫という印象が強いのですが、しかしそのくせ姉は時々餌やりやらを忘れるので主に母と私がその面倒を見ております。思えば奴は犬だろうとインコだろうと昔からそんな感じでした。
当の猫はもちろんかわいいんですが所々飼い主に似た部分が垣間見えて素直に可愛がりきれません。
そんなこんなで恒例のすりよってねだる茶トラに餌をやった後、若干小腹が空いていたので、じゃあおやつでも食べようと私は自分が焼いたケーキを取出しました。
ケーキと言ってもデコレーションも中に何か挟んだ訳でもないシンプルなスポンジケーキです。
取り出したケーキは焼き上がり時よりもしっとりしております。
ラップで包んでいたせいかな?と思いつつ、気にせず私はそれにナイフを入れました。
刃を入れた表面はラップで包んでいたせいとはいえだいぶしっとりしています。いえむしろ“じっとり”と言っていい感じです。
さすがにおかしいと感じた私が苦もなく切り落とされたケーキを見ようと、その一切れを手に取ると、
ぐちゃっ。
何やらこう、傷んだ大根を触ったような感触がしました。
私「………………」
このケーキ自体を作ったのは今回が初めてではないんですが、確実に前回作った時にはなかった湿って色が濃くなったような箇所が、カビのように所々に断面に広がっております。
切り開かれたことによってより強くなったその香りは、さながらブランデーケーキが1ヶ月常温保存の結果発酵したあのえもいわれぬ匂い=3%濃度。
…育っている…!
サルモネラとかO―157とかそんな感じのものが確実に育っている…!!無言でごみ箱にケーキだったものを叩き込み、マッハで手を洗いました。
猛暑侮れねぇー!
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